クレーン車の転倒事故(10月3日 長野県上田市)
10月3日午後、長野県上田市でクレーン車が転倒した事故について、12日、長野県上田建設事務所は原因と再発防止策を発表しました。また、工事は地元住民に説明したうえで再開するとしています。
【動画で見る】工事中に20mのクレーン横倒し コンクリート舗装の下に空洞
クレーン車の店転倒事故は3日午後1時半ころ、上田市中央東の矢出沢川橋付近で洪水対策のため河川内の堆積土を除去する工事中に起きました。
上田建設事務所によりますと、高さ約20メートル、16トンの吊クレーン車で3トンのバックホウを河川内に降ろす際、クレーンを支えていた地盤が沈下して川側へ転倒したということです。
けが人はいませんでしたが、広告看板が曲がるなどの被害がありました。
コンクリート舗装の下には空洞が確認され、川が増水した際に護岸の下に水が流れ込み出来たものではないかとみて今後、調査を行います。
上田建設事務所は事故の原因を3点挙げています。
・クレーン設置位置の安全確認が不十分であった
・関係労働者に対する作業手順の確認は、現場での口頭による確認のみになっていた
・「慣れ」や「過信」による関係労働者のヒューマンエラー
これらのことを踏まえ再発防止策として、今後は作業計画書の作成、安全技術指導の徹底、また、空洞調査を行い、その範囲を特定したうえで、敷鉄板敷設などの転倒防止対策を実施するとしています。
工事は今後、地元住民に説明したうえで再開する予定です。
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