長野放送
長野県伊那市の女性が、不要になった園児服のリユース活動を始めました。物価高もあり、環境だけでなく家計にも優しい取り組みです。
続々と持ち込まれる園児服。伊那市の交流拠点「伊那まちBASE」で18日から不要になった市指定の園児服の回収が始まりました。発案者は市内で飲食業を営む伊藤くみ子さん(37)。交流拠点で弁当などを販売しています。
伊藤くみ子さん:
「園児服余っている人いないかなっていう相談が私によく来てて、橋渡しをしていたんですよね。ママ友の中で回す小さい感じだったんですけど、それを伊那市全体に広めたいという思いで始めた」
伊藤さんも3児の母。三男・健真ちゃん(6)は現在年長さんです。毎日、着用し汚してくるため洗濯も大変です。
伊藤くみ子さん:
「ちょっとシミがあっても全然、気にしなくなる。アイロンがけなんかしないですしね」
市指定の園児服は、19カ所の保育園で着用しています。洗い替え用に複数枚あれば便利ですが、ここでも「物価高」の影響を受けています。2022年10月から夏服が300円値上がりし2800円、冬服が400円値上がりし3400円となりました。
伊藤くみ子さん:
「毎日汚してきますので、洗い替えがほしい。だけど2着目3着目には手がつけられないので」
こうした思いから始まったリユース活動。初日の18日は10着以上が持ち込まれました。
持ち込んだ人:
「子どもが年長になって使わないので、(リユースは)いいと思います」
「すぐ大きくなっちゃったので、年少の時に買ったやつが年長で着られないのがつらいなと。(自分が持ち込んだ園児服は)もう泥だらけになって、いくらでも汚してもらいたいです」
回収の受け付けは毎日行っていて、多少の汚れやワッペンなどが付いていても可能だということです。3月の卒園シーズンに合わせ配布を行う予定です。
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