「ながの情報」は50年間に600号刊行
特集は、創刊50年迎えたフリーペーパーの「ながの情報」です。実は日本初の「タウン情報誌」としてスタート。形は変わりましたが、今も地域で親しまれています。歴史と誌面作りの舞台裏を取材しました。
【動画で見る】親しまれて50年「ながの情報」
■ 創刊50年 日本初のタウン情報誌
長野市を中心に無料配布「ながの情報NEXT」
次々と印刷されていくページ。出来上がったのは、長野市を中心に無料で配布されている「ながの情報」です。各種イベントやオープンした店など、地域の情報を掲載。毎月15日、店先などで配布されています。
ながの東急百貨店の置き場
60代の愛読者:
「(何年前から読んでる?)40年くらい前ですかね。新しいお店の情報とか載っているので参考にして、行ってみようかというのが楽しみ」
長野駅前のながの東急百貨店では、毎月400部ほどを置いていますが、2、3日でなくなるそうです。
カシヨ七代目・清水与助会長
その「ながの情報」が創刊50年の節目を迎えたということで、発行している印刷会社のカシヨを訪ねました。
カシヨ七代目・清水与助会長:
「日本にそれまでになかったスタイルの情報発信源という形で創刊された」
1973年の誌面
「市内サテンマップ」(1973年)、「長野電鉄地下鉄開通ルポ」(1981年)、「オリンピックの観戦スタイル」(1998年)など、地域の情報を詰め込んだ「ながの情報」。実は日本初の「タウン情報誌」で、50年間で600号も刊行されています。
“発案者” 故・清水栄一さん
発案者は現会長の父・六代目の清水栄一さんです。きっかけは…。
カシヨ七代目・清水与助会長:
「3カ月ほど会社に休みを取ってヨーロッパに出かけた。ホテルに泊まったとき『THIS WEEK』、町の情報誌が置いてありまして」
栄一さんはコペンハーゲンで見つけたタウン情報誌に感銘を受ける
デンマークのコペンハーゲンでタウン情報誌を見つけ感銘を受けた栄一さん。帰国後、すぐにプロジェクトチームをつくり、1972年に「創刊準備号」を出しました。日本も豊かになり「これからは情報の時代だ」という考えがあったと言います。
カシヨ七代目・清水与助会長:
「街のイベント情報とか映画が今、何やっているかという情報は、非常に有効に活用してもらえる時代になったのではないかと『ながの情報』を始めてみようと」
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