資料 アニサキス
長野保健所は12日、管内の魚介類販売店で購入したシメサバを食べた40代の女性が腹痛などの症状を訴え、アニサキスによる食中毒と断定したと発表しました。女性は快方に向かっているということです。
女性は10日にこの販売店でシメサバを購入し、夕食として食べました。11日午前3時ころ、胃のあたりに強い痛みがあらわれ、医療機関を受診、内視鏡検査で胃の中からアニサキスが摘出されました。
診察した医師の報告を受け、保健所はシメサバを原因とするアニサキスによる食中毒と断定し、この販売店の魚介類販売部門に対し、1月12日の1日間の営業停止を命じました。
女性は快方に向かっているということです。
アニサキスによる食中毒は、主に海産魚類を生で食べた後、その魚類に寄生するアニサキス属線虫が胃や腸の壁に刺入して引き起こります。海産魚類を生で食べた後、1~36時間(多くは8時間以内)の潜伏期間を経た後、胃や下腹部の激しい痛み、嘔吐などの症状があらわれ、血圧下降、呼吸不全、意識喪失などのアレルギー症状を起こすこともあるということです。
【主な原因食品】
サバ、アジ、イカ、サケ、タイ、スズキなどの刺身のほか、酢漬けや醤油漬けも原因食品になります。
【予防方法】
・アニサキスは-20度で24時間以上の冷凍で死滅します
・魚を調理する際は、明るい所で行い、寄生虫がついていないかよく確認しましょう
・アニサキスは魚の内臓に寄生することが多いので、生食するときは内臓を除去しましょう
・アニサキスは加熱に弱いので、魚介類は中心部までよく加熱しましょう
・調理の際は細かく切る、よく噛んで食べてなどの方法も有効です
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