長野放送
あのランドマークがゲレンデで再利用です。去年2022年夏に営業を終了した東京・お台場の大観覧車のゴンドラが長野県大町市のスキー場で休憩室として使われていて、SNSなどで話題となっています。
今年は雪も豊富な大町市の鹿島槍スキー場。
(記者リポート)
「あちら、見てください、雪をかぶっていますが観覧車です。ゴンドラがゲレンデに並んでいます」
今シーズンから観覧車のゴンドラを6つ、無料の休憩室として利用しています。
松本市から:
「外よりあたたかくて、個室だし、いいんじゃないか。(娘も)喜んでいる。ずっと乗りたがっていたもんね」
このゴンドラ、実は…。
東京・お台場のランドマークとして愛されてきた「パレットタウン大観覧車」。1999年の設置以降2100万人以上が乗りましたが、2022年8月、再開発に伴い営業を終了しました。
ゴンドラは廃棄することが決まっていましたが、耐久性に問題がなかったこともあり鹿島槍スキー場が無償で譲ってもらったのです。塗装やシートも当時のままです。
鹿島槍スキー場・相河友二さん:
「お台場の観覧車が生き続けているということを知っていただいて、鹿島槍スキー場にも遊びに来ていただけたら」
スキー場はノンスキーヤーでも楽しめるよう「冬のテーマパーク化」に力を入れています。昨シーズンは宙づりになって景品をつかみ取る「人間クレーンゲーム」を。今シーズンはアルパカのエサやり体験などを始めました。
今回の「観覧車」もその一環で、遊園地の要素を取り入れたということです。12月の設置以降SNSを中心に話題になっていて、誘客の効果も上々です。
安曇野市から:
「(お台場の観覧車に乗ったことは?)あります。東京湾とかが一望できて、景観もよかった。今ないのはさみしいですけど、こういう使い方もいいと思う」
鹿島槍スキー場・相河友二さん:
「ゴンドラを目的に来園した方がファンになっていただいて、年間、通年で利用が増えていけば」
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