長野放送
長野市の小学生が地域住民に人形劇を披露しました。戦時中、実際に小学校に通っていた少年が題材で、11日はモデルとなった男性も劇を見に訪れました。
(人形劇)
「みんな、戦争に勝つには子どもたちも体力をつけなくちゃならん」
手作りの人形で劇を演じているのは、長野市の通明小学校の4年生です。
開校150周年を記念した催しの一環で、地域住民の前で披露しました。
演題は「通明かずちゃん」。戦時中に通明小学校に通っていた少年が厳しい状況ながらもたくましく生き、将来、復興に向け地元に貢献したいと決意する物語です。
(人形劇)
「おれ、算数が得意だから会計士になりたいな。そして会社をつくって、この篠ノ井を住みやすいまちにするんだ!」
劇を見つめる男性。主人公の「かずちゃん」は渡辺一正さん(86)の少年時代です。
地元でガソリンスタンドなどを経営し、住民自治協議会の会長も務めた渡辺さん。1年前に学校から依頼され、自身の体験などを子どもたちに伝えてきました。
主人公「かずちゃん」のモデル・渡辺一正さん:
「自分で大きな夢を持つ、夢を持って頑張ってもらいたい。それが一番、子どもに伝えたい」
(人形劇)
「いつか夢をかなえてまた集まろう。通明小学校の友達で集まろう。帰ってこような、ふるさと、篠ノ井に!ありがとうございました!」
20分ほどで終幕。
4年生:
「みんなが笑顔になってくれると、自分も笑顔になるし、よかった」
「人形を動かしたり、話したりするのが楽しい」
地域住民:
「すごく感動して、涙ぼろぼろでした。来られてよかったです」
主人公「かずちゃん」のモデル・渡辺一正さん:
「昔を思い出して感激しました。(子どもたちの劇は何点?)120点!」
小学校では、今後は地域に出向いて公演することも検討しています。
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