白鳥政徳町長に箱根駅伝での総合優勝の喜びを報告する駒澤大学の山川拓馬選手（右）
第99回東京箱根間往復大学駅伝競走（2、3日）で2年ぶり8度目の総合制覇を果たした駒澤大学の優勝メンバー、山川拓馬選手（19）＝上伊那農業高出＝が5日、古里の長野県箕輪町に帰郷した。町役場に白鳥政徳町長を訪ね、チームの優勝に貢献できた喜びを報告。早くも次回大会を見据え、「区間賞を獲得できるように1年間頑張っていきたい」と一層の飛躍を誓った。
駒澤大学は往路、復路ともに制覇。山川選手は往路で山登りの5区を走破した。2位とわずか1秒差ながらも1位でたすきを受け取ると、安定した走りでトップの座を守ったままゴールテープを切った。自身の記録は1時間10分45秒で区間4位。「後半にエネルギーが切れてペースダウンしたが、負けたくない気持ちで乗り切った」と振り返った。
上農時代は標高約1200メートルのの萱野高原などでトレーニングを積んだといい、「山に囲まれた環境で育ち鍛えてきたおかげで、登り坂を走り切ることができた」と、練習に適した環境を抱える古里に感謝。大勢の住民たちの応援にも謝意を示し、「来年も5区を走りたい。区間賞を取って地域に恩返しできれば」と抱負を述べた。白鳥町長は山川選手の活躍をたたえ、「町のPRにもなり、ありがたい」と感謝した。
表敬訪問前には、役場内でセレモニーが行われた。山川選手の到着を待ち構えていた大勢の住民や職員らが、「おめでとう」「町の誇りだ」と熱烈に歓迎。山川選手は花束を受け取ると、写真撮影に喜んで応じていた。
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