中学校の部活動「地域移行」
「部活の地域移行」です。中学校の部活動を地域の団体などに移す取り組みが、2023年度から段階的にスタートします。
【動画で見る】山間地ほど難しい…部活動の「地域移行」
中学校の部活動「地域移行」
少子化で学校単位での部活の維持が困難になっていること、働き過ぎと言われる教員の負担軽減が背景にあります。最大の課題は、地域の「受け皿」づくりです。長野県南佐久地域の取り組みを取材しました。
■複数校が合同で部活動 地域指導者が指導
初の合同練習(長野県南牧村・12月17日)
週末、南牧村の公民館で中学生が卓球の練習に励んでいました。
参加したのは…
部員:
「(何中学校?)南牧中学校です」
「小海中学校です」
この日、行われたのは地域移行を見据えた初の「合同練習」。
川上中の部員も参加予定でしたが、急きょ、体調不良で不参加となり2校での練習となりました。
地域指導者・藤原千春さん
地域指導者・藤原千春さん:
「こう伏せといて、こすり上げるのがドライブなんだけど、これをちょっと開く。そうするとネット越えてくるから」
指導者は藤原千春さん(51)。歯科助手の傍ら、15年以上、川上中卓球部の外部コーチをしていて、地域移行する3校の「地域指導者」となります。
地域指導者・藤原千春さん:
「(部員数が)川上は2人、南牧3人、小海が5人なので、3校合同でやっていきましょうということで、合同チームができました」
長野県南佐久地域
山間地では、部員だけでなく指導者も確保が困難です。
そこで、南佐久6町村の4校が足並みをそろえて地域移行を進めています。
南牧中学校・神屋忍校長
南牧中学校・神屋忍校長:
「どの活動だったら一緒に活動できそうなのか、どこの地区に地域の指導者がいるのか、4校の校長と市町村教育委員会の担当と相談を重ねて合同練習会を計画した」
合同練習
地域指導者・藤原千春さん:
「きょう初めてクラブで合同練習ということになるけど、どうですか?」
部員:
「いつもと違う感じがして、不思議な感じがする」
初めての合同練習。生徒たちは緊張気味でしたが…
地域指導者・藤原千春さん:
「今度、課題練習にしようと思うんだけどさ、そしたら何にする?課題」
部員:
「ツッツキやりたい」
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