アメリカで心臓の移植手術を受けた中沢維斗さん（11）が帰国（12月24日 成田空港）
アメリカで心臓の移植手術を受けた長野県佐久市の男の子が12月24日、元気に帰国。2年半ぶりに父親の手料理を食べるなど自宅での生活を再開しました。追加の募金も始まっていて、家族は支援に感謝しています。
【動画で見る】アメリカで心臓移植手術…維斗さん（11）帰国 追加手術、円安…医療費は約3億6000万円不足 苦渋の”再募金”
父・智春さんの作った「麻婆豆腐」を食べる（長野県佐久市）
中沢維斗さん：
「おいしい」
佐久市の「ゆうちゃん」こと中沢維斗さん・11歳。
父・智春さんの「麻婆豆腐」を食べるのは2年半ぶりです。
提供：中沢さん
心臓の難病「拘束型心筋症」を患っていたゆうちゃん。
募金活動（2021年11月）
助かるためにはアメリカでの心臓移植しかなく、両親や支援者らが募金活動で当時の目標金額を上回る2億5100万円を集めました。
手術後 提供：中沢さん
2022年2月に渡米。
そして、10月に移植手術を受けました。
アメリカで心臓の移植手術を受けた中沢維斗さん（11）が帰国（12月24日 成田空港）
術後の経過も順調で24日、母親と共に帰国。
家族と久しぶりの再会を果たしました。
左・兄の漣さん 右・中沢維斗さん
兄・漣さん：
「おかえり」
中沢維斗さん：
「イエーイ」
中沢維斗さん：
「とても最高です。いっぱいご飯食べたり、いっぱい遊んだりしたい」
母・加代さん
母・加代さん：
「皆さんに対しての感謝の気持ちを息子にも伝えていって、そういう気持ちを大切にできる子になってほしい」
25日は父・智春さんが営む飲食店へ。長い入院生活もあり自宅のある佐久市に戻ってくるのは2年半ぶりです。
「パパの麻婆豆腐」
ゆうちゃんは元気になったら食べたかったものがありました。入院中、厳しい食事制限で食べられなかった「パパの麻婆豆腐」です。
中沢維斗さんと父・智春さん
中沢維斗さん：
「おいしい。ピリッと辛いところが大好き」
父・中沢智春さん：
「すごいね、いっぱい食べるね」
父・中沢智春さん
父・中沢智春さん：
「直接会って、間近で話して、帰って来てくれたのを実感して、本当にうれしいなと感じていて…。困難もありますけど、楽しく生活できることを望みながら、皆さんに感謝して生活していきたい」
一方、追加の手術や急激な円安の影響で費用がかさみ、医療費はおよそ3億6000万円不足しました。現在、「再募金」を始めています。
中沢維斗さんと父・智春さん
中沢維斗さん：
「（みんなからの応援は？）ありがとうと思います」
父・中沢智春さん：
「再募金、本当に心苦しいんですが、少しでもお力を貸していただければありがたい」
今後は病院に通いながら自宅で療養する予定です。
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