「岡谷市ゼロカーボンシティ宣言」を行い、宣言文を手にする今井竜五市長
長野県岡谷市の今井竜五市長は22日、二酸化炭素(CO2)排出量を2050年までに実質ゼロにする「岡谷市ゼロカーボンシティ宣言」を行った。第2次市地球温暖化対策実行計画(22~30年度)に基づき、削減目標の達成に向けて市民と事業者、行政が連携して取り組む。諏訪地方の自治体で初めて宣言した。
第2次実行計画では、上位計画・第4次市環境基本計画の最終年度となる24年度を短期目標年度とし、30年度を長期目標年度に設定。CO2排出量の目標値は13年度比で24年度に36.4%削減、30年度に46%削減を掲げ、50年までの実質ゼロを目指す。実行計画は第5次市環境基本計画の策定に伴い、見直しを図る。
目標の達成に向けては、基本方針として「再生可能エネルギーの利用促進」「省エネルギーの推進」「地域環境の整備・改善」「循環型社会の形成」を掲げ、全42施策を推進する。施策には、今年度始めた「エコドライブ推進事業所登録」や来年度の新規事業「蓄電システム導入補助金」などがある。
今井市長は「岡谷市は2050年カーボンニュートラル達成に向けた新たな第一歩を踏み出した。宣言を通じて市民や事業者の関心や意識を高め、地球温暖化対策を総合的に推し進める」とし、市民らに協力を要請。同市は06年7月、昨年8月に雨による災害で人命を失う大きな被害が起きており、災害を防ぐ観点からも地球温暖化防止に取り組む重要性を強調した。
4月8日まで、ゼロカーボンシティ宣言を記念したパネル展を市役所1階市民ロビーで開催中。温暖化のメカニズムや影響を解説したパネル12枚を展示する。開庁時間は午前8時30分~午後5時15分。
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