「おさがり」が子育て世帯に好評
子供服の「おさがり」です。先日、長野県佐久穂町で無料で「おさがり」がもらえるイベントが開かれました。出費が抑えられ、しかもSDGsにもつながるとして子育て世帯に好評で、物価高を背景に、同様の取り組みが広がっています。
【動画で見る】無料で楽しく 「おさがり」の服選び
■着なくなった子供服 約1500着を無料で
子供服を希望者に無料で譲るイベント「おさがりモンスター」(2022年12月16日・長野県佐久穂町)
フリース素材のジャケットに、フード付きのジャンパー。どれも、無料で手に入れた「おさがり」です。
12月16日、佐久穂町・生涯学習館「花の郷・茂来館」。
お目当ての服を探す親子。
母親:
「小っちゃくない?」
お目当ての服を探す親子
会場に並べられた子供服はなんと、およそ1500着。12月16日、佐久穂町で着なくなった子供服を集め、希望者に無料で譲るイベントが開かれました。その名も「おさがりモンスター」。
佐久市から:
「(今、何着くらい?)5着くらい。まだもっと、袋いっぱいくらい」
■「おさがり」に助けられた経験…『もったいない精神』
主催したのは、御代田町の市川弥浩さん(37)です。
日本こども服おさがり協会・市川弥浩さん(左)
日本こども服おさがり協会・市川弥浩さん:
「いいのありました?」
母親:
「あったかそうなのを探してて、さっきズボンを」
市川弥浩さん:
「お子さまのサイズ、いくつくらい?」
母親:
「90センチです」
市川弥浩さん:
「結構90センチもあったので、男の子のものが今回多かったので、ゆっくり見てください」
母親:
「助かります」
市川さんも中学生と小学生の子を持つ母親(提供・市川さん)
市川さんも中学生と小学生の子を持つ母親。取り組みは自身の経験が出発点となっています。
日本こども服おさがり協会・市川弥浩さん
市川弥浩さん:
「私自身、子どもを育ててきて、おさがりというものにすごく助けられたので、それをもっと広めていきたいなと『もったいない精神』でやらせていただいてる」
市川さんは近くの児童館で開かれていた子供服の交換会によく参加していましたが、児童館の統合で交換会がなくなってしまいました。
6年前、妹の大工原七衣さんと交換会を企画(提供写真)
「ならば」と6年前から妹の大工原七衣さんと独自で交換会を企画。2年前には「日本こども服おさがり協会」を立ち上げ、都内でも同様のイベントを開いています。
地域の保育園、児童館に回収BOX
「おさがり」は地域の保育園や児童館に回収BOXを置かせてもらって集めたもの。
状態の良いものを選んで並べています。
[/MARKOVE]