ゲレンデにできた巨大な足型、手塚治虫さん、パレード
幻の一大イベントです。手塚治虫、赤塚不二夫といった漫画界のレジェンドたちが参加した「マンガ王国」というイベントが、ちょうど40年前、長野県白馬村で開催されました。今回、それに再び光を当てようとしている若い研究者を取材。NBSに残る映像と共に「幻の王国」に迫りました。
【動画で見る】手塚治虫に赤塚不二夫も! 40年前の一大イベント 幻の「マンガ王国」に迫る
■公園の一角に…馬場のぼるさんデザインのモニュメント
馬場のぼるさんが手掛けた馬の親子のモニュメント
それは、白馬村の公園にひっそりと立っていました。
信濃史学会・木曽寿紀さん(30):
「馬場のぼる先生デザインの、馬の親子のモニュメントです」
手掛けたのは漫画家の馬場のぼるさん。絵本作家でもあり「11ぴきのねこ」は、今も読み継がれています。
しかしモニュメントは、こけむしていて、一部が破損しています。
残念そうに見つめるのは、村在住で信濃史学会・会員の木曽寿紀さん(30)。このモニュメントに関係したあるイベントを研究中です。
信濃史学会・木曽寿紀さん(30):
「(これを見ると)胸が締め付けられるような。確かに『マンガ王国』はあったんだけれど…」
■著名な漫画家が一堂に なぜ白馬村で大イベント?
宿泊業者の講座で研究成果を発表する木曽寿紀さん
木曽さんが追っているのは40年前、白馬で開催された「マンガ王国」。
信濃史学会・木曽寿紀さん(30):
「こちらは王国の国旗。横山隆一さんがデザインした王国旗です」
もともと、マンガ好きだった木曽さん。
ある日、「村史」をめくっていたところ、著名な漫画家が一堂に会したイベントが開かれていたことを知りました。
信濃史学会・木曽寿紀さん(30):
「白馬と漫画が全く頭の中でつながらず、そうそうたる一流の漫画家が集結した大きなイベントがあったらしいと、そこから先は霞の中に消えてしまっているので調べ始めたのがきっかけ」
詳しい記載はなく地元の人の記憶もおぼろげになる中、木曽さんは文献や新聞、関係者を当たり、「入場券」などのグッズも入手。当時の状況を少しずつ、つかんでいきました。
信濃史学会・木曽寿紀さん(30):
「(入場券のイラストは)藤子不二雄さんがデザインしたオリジナルキャラクター」
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