長野放送
長野県伊那市で高齢女性が殺害された事件の続報です。女性が遺体で見つかった前日、女性名義の通帳を持って市内の金融機関で現金を引き出そうとしていた男がいたことが関係者への取材で分かりました。警察もこの情報を把握していて関連を調べています。
12月3日、伊那市西箕輪の住宅で1人暮らしの原貴努代さん85歳が死亡しているのが見つかりました。
死因は首を絞められたことによる窒息死で、警察は殺人事件として捜査本部を設置しました。
警察によりますと、原さんは12月1日に知人と電話をしていたことが確認されています。
その後、3日に原さんの親族が、電話に出ないなどと知人と一緒に様子を見に行きベッドで死亡しているのを見つけました。
玄関は施錠されていましたが、1階寝室の窓は鍵がかかっていなかったということです。
第一発見者の知人:
「(見つけた時には)布団の中に入っていた。大きな声で呼びかけても応答がなかった。息子さんたちが遠くに行って1人暮らしが長いんですよ」
警察は12月1日から3日までの間に殺害された疑いがあるとみています。
一方、2日に原さんの通帳を持った30代くらいの男が、市内の金融機関で現金を引き出そうとしていたことが関係者への取材で分かりました。
「原さんの孫」と名乗っていたそうですが、職員が本人ではないため断ったということです。警察もこの情報を把握していて詳しく調べています。
また、伊那市内では最近、空き巣や事務所荒らしも数件、確認されていて関連を捜査しています。
現場は畑の中に住宅が点在する静かな場所で、住民にも衝撃が広がっています。
原さんの知人:
「人から恨みを買うような生活は決してしていない」
近所の住民:
「こんな田舎で殺人事件なんてびっくりしている」
近くには小中学校があり、警察や教職員が登下校中の見回りを強化しました。
警察はフリーダイヤル(0120-235-110)も設置し情報提供を呼びかけています。
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