長野放送
国が卓越した技能者を表彰する「現代の名工」に長野県内から選ばれたのは、佐久穂町の仕上機械工・小林智さん、松本市の日本料理の料理人・正木裕治さん、長野市で染色補正・紋章加工を手がける大石文彦さんの3人です。
大石文彦さんは着物の染色補正を手掛ける店の2代目。この道に入って56年になります。
現代の名工・大石文彦さん(81):
「申請してもなかなか認めてもらえないんですよ。うれしい、最高にうれしい」
81歳になった今も現役。店に出て、染み抜きや補正をしています。
大石さんが得意とするのは家紋など紋章のデザイン。当初は筆や彫刻刀を使い、型を作っては保存し、着物などに染色してきました。
技術の進歩に伴い、25年ほど前から積極的にパソコンでデザイン。これまでに考案したデザインはおよそ1万5000種以上にのぼり、図鑑も出版しました。
現代の名工・大石文彦さん(81):
「すべてのものが幾何学的でデザインしてるから、どういう風に描くかやってくとどんどん面白くなって、目の前がうんと大きく広がった。これから亡くなる前まで今の仕事は続けていきたいと思ってる」
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