ワカサギ釣りが本格化した諏訪湖。今季は魚が大きく釣り応えがいいという
諏訪湖のワカサギ釣りは本格的なシーズンを迎え、週末を中心に多くの釣り人が訪れている。諏訪湖釣舟組合の中澤滋組合長(61)によると、今季は湖の餌の状態がよく、魚は大きく成長し、脂の乗りも良い。日によってばらつきがあるが、釣り人の釣果もまずまずといった様子だ。
中澤組合長が経営する民宿みなと(長野県岡谷市湊)では、感染症防止対策を取りながらワカサギ釣りの営業を行っている。人気のドーム船は入場者数を減らして釣り人同士の間隔が空くように調整しながら案内している。新型コロナウイルスに伴う客数減少の影響は依然として残っているが、釣り人からは「釣り応えがあり、楽しい」と評判は上々。
10日もドーム船では、釣り人たちが糸を垂らし、当たりを待っていた。小まめに餌を付け替えるのが釣果を上げるポイントの一つという。仲間5人で訪れた女性(21)=名古屋市=は2匹同時に釣り上げてにっこりと笑顔。「暖かなドーム船の中でのんびりしながら釣りが楽しめる。釣れた時はやっぱりうれしい」と喜んでいた。
今季のワカサギは春先の採卵事業が不調で卵の放流量は1.4億粒と前年の3分の1程度だった。魚の体長は7~12センチほどと大きく、脂の乗りが良いため、天ぷらなどにすると、とろけるような食感が楽しめるという。「今年のワカサギは特においしい」と話す常連客も。ドーム船の営業は3月下旬ごろまでを予定している。
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