長野放送
長野県飯田市の精密機器メーカーに勤めていた男性が自殺したことについて、飯田労働基準監督署が「労働災害」と認定しました。遺族は「ほっとした。会社は受け止めてほしい」と話しています。
吉田利幸さん(70):
「(長男)午郎の労災が認定されたと連絡を受けました。ホッとしたというのが一番の気持ち」
10月31日、遺族が会見を開き明らかにしました。
労災と認められたのは、飯田市の多摩川精機に勤務しおととし4月、34歳で自殺した吉田午郎さんです。
遺族は吉田さんが専門外で新幹線などに使われる難易度の高い製品開発を1人で担当するなどし、強いストレスによりうつ病を発症して自殺に至ったと去年、労災を申請。
おととい29日、飯田労働基準監督署から労災認定の通知が届いたということです。
午郎さんの母:恵美子さん(66):
「(午郎さんには)仕事が原因だよと認めてもらったよ、頑張ったねと。(会社は)労災であったことを素直に受け入れてほしい」
多摩川精機は「労基署から連絡を受けておらずコメントを控えたい。連絡があれば適切に対応したい」としています。
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