今季のワカサギ釣りなどの対応を協議した連絡会議
諏訪湖のワカサギ保護や活用を協議する連絡会議は27日、長野県諏訪市渋崎の諏訪湖漁業協同組合で開き、今季もワカサギ釣り量の上限は設けないと決めた。諏訪湖漁協が「今年は十分な資源量を確保できている」などと今季の自主抑制の対応案を示し、出席した諏訪湖釣舟組合、県、湖周3市町などが了承した。
県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)によると、今月20日に実施した魚群探知機による資源量調査の結果から推定尾数は2557万尾で、過去5年間の10月の平均推定値1711万尾の1.5倍だった。9月23日の試験取りの結果、平均の体重は0.8グラム、体長は42.6ミリほどで、過去5年間の9月の平均体重、体長に比べて小型だった。
同漁協によると、今年春の諏訪湖産ワカサギの採卵量は、著しく不調だった前年を大きく上回る3億3000万粒を確保。県内外から調達した魚卵と合わせて4億1000万粒を湖に放流した。
漁協の武居薫組合長は資源量は十分とする一方、災害復旧工事が河川で行われていることや今年は雨量が少ないため湖内の水の入れ替わりが進まず、滞留日数が長くなっている可能性を指摘。水質的にワカサギの成長に悪影響を及ぼさないか不安-とした。
自主抑制期間は12月1日~来年5月31日で、一般客の釣り時間は午前7時~午後3時30分とした。釣り量の上限なしとなり、諏訪湖釣舟組合の中澤滋組合長は「ありがたい。現状は資源量が豊富ということなので、お客さんを頑張って呼びたい」と話した。
ワカサギ投網漁については現在、週3日(月・木・土曜日)、1日3時間までとしている。同漁協は今後について、漁獲量の推移を見ながら対応する-とした。
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