長野市の自動車販売店「デュナミス・レーシング」(2022年5月撮影)
長野市の自動車販売店元社長が詐欺の疑いで逮捕された事件の続報です。納車トラブルは少なくとも3年前からあったことがわかりました。警察はこの時期からすでに経営難だったとみて全容解明を進めています。
【動画で見る】3年前から「納車トラブル」…経営難で“自転車操業”か 被害訴え数十人、総額1億円超
詐欺の疑いで逮捕された長野市の自動車販売店「デュナミス・レーシング」の元社長・小谷徹容疑者(63)。
27日、身柄を検察庁に送られました。
小谷容疑者は2021年12月から2022年1月までの間、長野県小諸市の男性に自動車販売の名目で現金320万円を口座に振り込ませましたが、納車せず、だまし取った疑いです。
小谷容疑者は「詐欺をしたつもりはない」と容疑を否認しています。
一方、関係者によりますと被害の訴えは数十人にのぼり、額は1億円を超えるということです。
捜査関係者への取材で納車トラブルは少なくとも2019年からあったことが分かりました。
民事裁判でも土地と建物の所有者への賃料の支払いは2019年1月ごろから遅れ始め、その後、2021年には全く払われなくなったことが分かっています。
警察はデュナミス・レーシングが2019年には経営難で自転車操業だった可能性があるとみて、余罪や詳しい動機について調べています。
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