長野放送
新型コロナによる入国制限が緩和され、円安も後押しとなり、信州にも外国人観光客の姿が戻ってきています。観光関係者は手ごたえを感じつつ大きなチャンスと捉えています。
秋晴れの松本市の松本城。観光客の中で目立つのは外国人です。今月11日に個人旅行客の入国が解禁。さらに、円安が後押しとなり、信州にも続々と訪れています。
今月に入り、松本市内の観光相談所を訪れた外国人は、去年の5倍近くに増えているということです。
スペインから:
「2年間待って、日本に来ました。オンセン、ナイス!」
アメリカから:
「日本、ずっと行きたかったんですけど、コロナのせいでダメでした。(円安で)めちゃくちゃ安いです。今は外国人として、いい旅行するのにいい時だと思います」
チャンスを生かそうという動きも…。着付けをしたのは、市内に住むベトナムやタイ出身の女性たちです。松本観光コンベンション協会は外国人観光客を対象に、今後、体験型ツアーを売り出す予定で、女性たちはモニターを務めます。
本格的な茶道も体験しました。モニターツアーは26日の意見を取り入れ、会員の事業所が来年春から販売する予定です。
タイ出身:
「日本に来て、日本の服(着物)を着るのをおすすめしたいです」
松本観光コンベンション協会インバウンド推進課・瀬原田久英課長:
「海外から来た場合には、(円安で)お安くなっている日本、バーゲンジャパン、じゃないですけどたくさん来て、たくさん消費をしてお戻りになってもらえれば」
一方、長野市の善光寺も外国人の参拝客が増えています。
アメリカから:
「(おやき)おいしい」
イギリスから:
「長野で一泊する。これから楽しみ」
2018年、長野県内に泊まった外国人は過去最多の120万人余りにのぼりました。しかし、コロナ禍の2020年は34万人まで減少。土産店も今後に期待を寄せています。
土産店:
「コロナ前のようなにぎわいに戻ればいいなと」
宿泊施設などでの外国人客のマスクをどうするかなど課題はありますが、多くの観光関係者は今が大きなチャンスと捉えています。
長野放送[/MARKOVE]