諏訪大社に作品を奉納した藤井あけみさん(左)
滋賀県大津市在住で、茅野市北山にアトリエを構える洋画家の藤井あけみさん(85)は25日、諏訪大社御柱祭を題材にした油彩画2点、お舟祭りを描いた水彩画1点、自身の作品集2冊を諏訪大社に奉納した。諏訪大社下社秋宮(下諏訪町)を訪れ、奉納式に臨んだ。
藤井さんは中学校の美術科教諭を務めた経験があり、50歳から本格的に創作活動を始め、現在は日本芸術家連盟、一水会などに所属する。「日本の文化である祭りの醍醐味(だいごみ)、面白さに魅せられた」と語り、全国各地の祭りを描いてきた。1992年に茅野市にアトリエを構えてからは、諏訪地域の祭りも題材にした。
これまでに地元大津市建部大社の「船幸祭」、名古屋市熱田神宮の「熱田祭り」などを描き、それぞれの神社に奉納してきたこともあり、今回、諏訪大社に奉納した。「上社御柱祭」(60号)はメドデコに乗る氏子たち、「下社御柱祭」(15号)では木落しの迫力を油彩で表現している。
「御柱は長さがあり、みこしを担ぐ祭りよりも迫力を感じる。今回の御柱祭はテレビで見たので、次回はぜひ参加したい」と藤井さん。北島和孝宮司は「大社ゆかりの作品。上社、下社それぞれで保管し、どこかで皆さんに見てもらう機会をつくりたい」と話した。
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