小平奈緒選手
連覇が期待されたスピードスケート・小平奈緒選手は、けがの影響もあり成績が振るいませんでした。涙を浮かべながら「成し遂げることはできなかったが、やり遂げることはできた」と話した姿が印象的でした。
連覇を目指した500m。
長野市長沼のリンゴ農家・田中英夫さんは特別な思いで観戦しました。
リンゴ農家・田中英夫さん:
「頑張れ、頑張れ」
小平選手は平昌大会以降、台風19号災害の被災地・長沼を思い続けてきました。ボランティアに参加したほか、おととしの距離別選手権では長沼の特産リンゴをあしらったユニフォームで出場しました。
そうした姿に感動し励まされた田中さん。小平選手に所属先を通じてリンゴを贈り、お礼に絵手紙ももらいました。
応援の旗を作り自宅で観戦しました。しかし、小平選手は本来の滑りを見せられず17位に沈みました。
リンゴ農家・田中英夫さん:
「まぁ、よく頑張った。精いっぱい、やられたんじゃないですかね。力を出し切ったと思うんですけど、世界の壁は厚かった…」
1000mでも10位に終わった小平奈緒選手、不調の原因は年明けに負った右足のけがでした。
レース後、涙を浮かべながらも気丈に振舞い、インタビューに答えました。
小平奈緒選手:
「最後に成し遂げることはできなかったんですけど、しっかりと自分なりにやり遂げることはできたかなと思います」
地元・茅野市民は…
茅野市民:
「現状の中で精いっぱいのパフォーマンスを示してくれたかなと。まさに生きざまを見せてくれた」
けがをしても「やり遂げる」姿を見せた小平選手。最後に感謝の言葉を述べました。
小平奈緒選手:
「前に進むために多くの皆さんに支えていただいたので、感謝の気持ちを持って滑ることができて良かったです」
長野放送[/MARKOVE]