長野放送
太平洋戦争末期の沖縄戦で使われた地下壕の保存を進める団体が長野市を訪れ、本土決戦に向けて掘られたとされる壕で地元の住民と交流しました。
「海軍も何かしなければということで掘ったと思われます」
長野市安茂里小市の「大本営海軍部壕」。
1945(昭和20)年の終戦直前に100メートルほど掘ったところで工事が中止されました。市内では本土決戦に向けて陸軍が主導したいわゆる「松代大本営」が有名ですが、安茂里の壕も善光寺平の拠点にしようと海軍の部隊によって掘られたと見られています。
3日に訪れたのは那覇市の首里城の地下にあり沖縄戦の舞台となった「第32軍司令部壕」などの保存・公開に携わるグループおよそ20人です。
遠く離れた長野と沖縄。
激しい地上戦が行われたかどうかの違いはあるものの、いずれも旧日本軍に関係する地下壕について活動している縁で3日の松代大本営に続いて訪問が実現しました。
地元の松ヶ丘小学校の児童の発表に参加者は真剣に耳を傾けていました。
訪問団のメンバー:
「考えられないくらいの、信じられないくらいの戦争に対する計画だったんだなと感じた」「継承に向けやらなけらばいけないのではという気持ちは強くなった」
「大本営海軍部壕」を管理する「昭和の安茂里を語り継ぐ会」では「交流を通じて、地下壕の保存・継承を連携して進めたい」としています。
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