小平奈緒選手
スピードスケートの小平奈緒選手は22日、現役最後のレースとして臨んだ全日本距離別選手権・女子500メートルで優勝し、地元で有終の美を飾りました。
朝から多くのファンが詰めかけた長野市のエムウェーブ。その中には小平選手の両親の姿もありました。
母・光子さん
「ゴールできれば、それで大丈夫です。笑顔で終わりにしたいと思います」
ボランティア活動をする小平選手(2020年3月)
スタンドには、小平選手がボランティアに訪れるなど、交流のあった台風19号の被災地・長野市長沼地区も住民も駆けつけました。
小平選手は長沼を象徴するリンゴがデザインされたユニホームを着て最後のレースへ。
100メートルを10秒44で通過した小平選手は、その後もぐんぐん加速。
37秒49の好タイムで優勝しました。
大きな拍手を受けつつも、次のレースの選手の為に、拍手を抑えるよう促す仕草も。最後まで小平選手らしいレースでした。
小平選手:
「夢に見たようなこの会場で最後滑ることができて本当に幸せいっぱいです。テレビで見た長野五輪とはまた違う心震える瞬間でした」
小平選手と交流のあった長野市長沼地区のリンゴ農家・田中英男さん
長沼地区のリンゴ農家・田中英男さん:
「(五輪)優勝のメダルよりも、もっと大きなメダルみたいな感動をいただきました」
小平選手の地元・茅野市のスケートクラブの子どもたち
茅野市のスケートクラブの子どもたち:
「最後のレースだったのでやっぱり感動しました」「小平さんくらいになれるように頑張って練習したい」
地元で飾った有終の美。
オリンピックでの金メダルなど数々の感動を残し、小平選手が競技人生を終えました。
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