長野放送
2022年春に行われる長野県の諏訪大社御柱祭。7年目ごとに一度の祭りで、諏訪地域の各地区ではすでに練習も始まっていて熱が高まっています。
7年目ごとに一度、諏訪地域が沸き立つ御柱祭が、いよいよ2022年春に迫っています。
上社の御柱を担当する茅野市の金沢地区。12月19日から本番に向けた練習が始まりました。
V字に取り付けられた「メドデコ」と呼ばれる柱。長さは10メートルで、氏子たちが練習のために1カ月かけて作ったものです。
この日は氏子たちが乗り、本番さながらに掛け声をあげていました。
(掛け声)
「よいてこしょ!!」
金沢地区・樋口尚宏大総代:
「(御柱祭に向け)自分たちの意識を高めるとともに、地域の皆さんにもいよいよ始まるんだということをお知らせしたい」
初参加の氏子:
「テレビで見ていたものに乗せてもらえるとは夢みたいですね」
金沢地区では今後、週2回ほど練習し、本番に備えます。
一方、下社の御柱を担当する諏訪市上諏訪地区では12日、御柱の曳き綱を作る「綱打ち」が行われました。
27本を完成させ、最も大きいものは直径25センチ、長さ35メートルになりました。
上諏訪地区斧長・小林孝吉さん:
「御柱祭に取り組む第一歩ですので、いい綱が打ててとても満足しているところです」
完成した綱は本番まで、地区内の旅館や市役所などに展示されます。
(記者リポート)
「下諏訪町の実行委員会が今回、制作したのがこちら、御柱祭のイラストがデザインされたシールです」
機運を高めようと下諏訪町の実行委員会が製作した「祝御柱祭シール」。地元のデザイナーに依頼し、3種類を作りました。
今月20日から諏訪地域の商店などを対象に販売し、店の商品などに貼ってもらうことにしています。
下諏訪町産業振興課・平出海主査:
「地域一致団結してこのお祭りを迎える、盛り上げていく、そういった気持ちで使っていただければ」
ただ、今回はコロナ禍での開催。大総代でつくる上社と下社の実行委員会は先月、対策のガイドラインを発表しました。
参加者はワクチン接種やマスク着用を原則とし、県の感染警戒レベルが「4」以上の場合は、柱はトラックなどで運ぶとしています。
また、下諏訪町の実行委員会は、有料観覧席を前回の半分以下にする方針です。
2022年4月2日の上社山出しを皮切りに始まる御柱祭。各地区では感染対策に気を配りながら練習を重ねていく予定です。
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