地元住民と観光客が協力し、天空に向けて一之御柱を建てた車山神社御柱祭
「天空の御柱」と呼ばれる、長野県茅野市北山の車山神社御柱祭(実行委員会など主催)は2日、車山で行われた。地元住民や観光客ら約200人が長さ7メートル、目通り周囲180センチの一之御柱を曳行。標高約1750メートル地点から約1キロの山道を曳き上げ、山頂(標高1925メートル)にある神社の四隅に建立した。
参加者はスキー場のリフトで中腹に上がり、神事の後に地元住民でつくる子ども木やりとマダム木やり隊の木やりで曳行を開始した。「車山喇叭隊」の後押しを受けて難所の「大曲り」を超え、リフトをくぐって山頂に到着。参加者と登山客が見守る中、秋晴れの空に向けて一之御柱を建て終え、祭りを締めくくった。
観光客は県内外から事前に予約した約100人が参加。都内から初めて訪れた牧之内睦美さん(75)は「柱が山に上がるのは驚いた。かわいらしい子ども木やりに元気をもらえた」と笑顔だった。
関口譲実行委員長(63)は「地元民と観光客が心を一つにして曳けた」と語り、車山高原観光協会の稲葉浩一協会長(42)は「次回はさらに多くの人を集めて、6年に1度の名物にしたい」と話した。
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