動物環境・福祉協会Eva・杉本彩理事長
保護活動に取り組む女優の杉本彩さんが立ち上げた公益法人が、9月20日から始まった「動物愛護週間」に合わせて作ったポスターです。「おもいやりは、想像」。この杉本さんのメッセージを通して動物愛護を考えます。
【動画で見る】杉本彩さんのメッセージ 動物愛護週間
■「おもいやりは、想像」…動物との向き合い方を考えて
ポスター用写真撮影
「よろしくお願いします」
「動物環境・福祉協会Eva」の代表理事、杉本彩さん。この日、都内でポスター用の写真撮影に臨みました。
「共演者」は、ちょっとやる気なさそうな登場でしたが…。
「共演」したネコ
動物環境・福祉協会Eva・杉本彩理事長:
「こわいなぁ、みんなに見られてね。だいじょうぶか、こわくないよ」
杉本さんのスキンシップでリラックスした表情をみせました。
YouTube:Evaチャンネル
杉本さんは8年前、団体を設立。講演会や学校への出前授業、国や自治体への働きかけなど、動物愛護の活動に精力的に取り組んでいます。
動物愛護の月として、9月は動物好きの芸能人との対談などを発信しています。
2015年と2016年のポスター
ポスター制作は今年で8回目。飼育放棄や虐待―。
ペットの命を軽視する状況や業界の仕組みに警鐘を鳴らし、その時々の思いを発信してきました。
2022年のポスター
今年のテーマは「おもいやりは、想像。」。これまでにない優しいメッセージです。
動物環境・福祉協会Eva・杉本彩理事長
動物環境・福祉協会Eva・杉本彩理事長:
「もう一度、動物との向き合い方、接し方を考えてほしい。全てのスタートは“思いやり”から始まっていると思うので、“原点”に返ってみました」
■犬販売業者による虐待 「痛みをリアルに想像して」
松本市の販売業者による虐待事件(2021年9月の家宅捜索)
原点に立ち返るきっかけになった出来事があります。1年前、明るみになった長野県松本市の販売業者による虐待事件です。
麻酔使わず帝王切開し出産も
1000匹近い犬をケージに閉じ込め劣悪な環境で飼育。麻酔を使わず帝王切開で出産させていたケースも明らかになりました。
動物環境・福祉協会Eva・杉本彩理事長
動物環境・福祉協会Eva・杉本彩理事長:
「私たちも想像を絶するくらいの悲惨な事件だった。(動物は)痛み、苦しみ、喜び、寂しさ、人と同じように感じる感受性ある生き物。改めて考えてほしいと思った。長い間、劣悪な環境でただ生かされ、子を産むだけの道具として使われていた。どんな痛みを感じながら生きていたか、また、死んでいったかということを、その痛みをリアルに詳細に、想像して感じてほしいと強く感じた」
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