長野放送
20日未明に長野県内に最接近した台風14号。人的・建物被害の報告はありません。ただ、雨・風ともに強まり各地で倒木の影響とみられる停電が発生しました。
台風14号の影響で県内は南部を中心に19日夜から雨が強まりました。降り始めからの降水量は御嶽山150ミリ、阿智村浪合130ミリなどとなりました。
自主避難する住民も…
喬木村や阿南町など南信の自治体は自主避難所を開設。一部の住民が避難しました。
自主避難した住民：
「空振りでもと言いますけど悪いこともあるかもしれないので、最善の方法をと」
風も強まり南牧村野辺山では19日夜、最大瞬間風速27.3メートルを観測するなど中部を中心に強い風が吹きました。
一夜明け―。
20日朝、雨・風が弱まった後、安曇野市の農家は畑を確認。一部、傷がついたリンゴもありましたが、落果被害は少なく胸をなでおろしていました。
リンゴ農家・増田智幸さん：
「すごく心配したが、あまり大きな被害にならなくてよかった。ほとんど影響がない形で安心した」
県によりますと松川とや高森町でリンゴ、ナシなどにおよそ288万円の被害があったということです。
一方、倒木などが影響とみられる停電は各地で相次ぎました。
19日夜11時から停電が続いた下諏訪町萩倉の住宅。20日朝まで復旧せず不安な一夜を過ごしました。
住民：
「寝て起きて朝になれば電気は大丈夫かなと思ったら、まだで…」
「こんな長い停電、初めて」
しかし、インタビュー中に…
10時間ぶりに復旧。
住民：
「あ～、よかった…」
中部電力によりますと、一時県内で3000戸ほど停電しましたが、今はほぼ復旧しています。
交通にも影響が出ました。JRの特急しなのは始発から午後3時まで上下18本が運休。
中央西線、飯田線なども夕方まで運休しましたが、現在は運転を再開しています。
なお、県教委によりますと、計画運休のため高校22校などが休校となったということです。
県によりますと、県内では台風14号による大きな被害はないということです。
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