中ア千畳敷の雪の中で熟成させた日本茶「駒結」を掘り出す関係者ら
中央アルプス千畳敷(2612メートル)で1日、雪中熟成茶「駒結」の掘り出し作業が行われた。登山客や観光客を中心市街地に呼び込み、活性化を図る長野県駒ケ根市のプロジェクト「こまがねテラス」の取り組みの一環で、今年で6年目。茶葉は6月から市内の日本茶販売店「山二園」などで販売する。
中アの代表的な雪形「島田娘」にちなんで静岡県島田市産の深蒸し茶「島田茶」を使い、清涼感のある香りが特徴の飯田市南信濃産の茶葉とブレンド。2月6日に約3メートルの雪の中に貯蔵し、3カ月間ほど熟成させた。
この日は雲一つない青空の下、プロジェクトの関係者らが作業を実施。スコップで雪をかき、約13キロの茶葉が入ったコンテナを掘り出した。
温度が安定している雪中で保存することで深みのある香りが際立ち、高級感のあるまろやかな味に仕上がるという。試飲した山二園の酒井隆道社長(65)は「まろやかでおいしい味になった。自然の恵みを感じながら飲んでいただきたい」と話した。
山二園では40グラム入りパック(税込み760円)とティーバッグ2個セット(同300円)の2種類を販売する予定。
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