長野放送
飲食店など4棟が全焼した長野県白馬村の火災から1週間。油に凝固剤を入れて加熱した際に火が出たことが原因とみられています。消防は凝固剤を使用する際は注意してほしいと呼びかけています。
(記者リポート)
「火事から1周間がたちましたが、焼け落ちた建物が並ぶこの辺りは、まだ焦げ臭いにおいがただよっています」
白馬村北城の火災現場。1週間がたちひっそりとしていました。
今月7日の夜。ログハウスのバーから火が出て土産店や倉庫など4棟が全焼しました。けが人はいませんでした。
警察や消防によりますと、火元のバーの経営者は「油を固める凝固剤を入れて温めていたら油に火がついた」と話しているということです。消防は油に火がつき延焼したとみて調べています。
凝固剤を使用する際には注意が必要です。油を温めた後に入れて溶かして使うものがあります。
こちらは東京都の実験映像。溶けたあとにさらに熱し続けると油が高温となり火が出ました。
凝固剤を使った際の火事は各地で相次いでいて先月、福岡県北九州市の市場で起きた大規模火災も火元とみられる店舗の関係者が「油に凝固剤を入れ過熱したまま放置したら炎が上がった」などと話しています。
使用する際に重要なのは、溶けたらすぐに火を止めること。消防によりますと、その場から離れたり火をかけていることを忘れたりするケースも多く、「コンロなどから目を離さない」よう呼びかけています。
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