長野放送
長野市で住宅など18棟が焼けた火災から13日で1週間。出火原因はまだ特定できていません。自宅を失った住民は現在も避難生活を続けています。
自宅・実家が全焼・中沢太郎さん:
「怖いですね、火って本当に、改めて感じますね」
長野市上野の中沢太郎さん。1週間前の火事で自宅と実家の2棟が全焼しました。
自宅・実家が全焼・中沢太郎さん:
「思い出のアルバムとかそういうものは出せたらよかったなと」
今月6日午後、長野市上野の住宅街で火災が発生。台風による強風で燃え広がりました。鎮火まで4時間以上かかり住宅など18棟が焼けました。
職場から自宅へ駆け付けた中沢さんですが、何も持ち出すことができず、ただ消火活動を見つめるだけでした。
自宅・実家が全焼・中沢太郎さん(当時):
「(この先は)まったくまだ考えつかないので、これからどうしようかなと」
(記者リポート)
「1週間が経ちましたが、辺りにはまだ焦げくさいにおいが残っています、あの日の激しさとは対照的に焼け落ちた住宅がひっそりと残っているだけです」
自宅と実家を失った中沢さん。ホテルで過ごした後、今は知人の家に身を寄せています。
市によりますと、被害にあった世帯は中沢さんを含め9世帯21人で、全員が親戚や知人の家に避難しているということです。
自宅・実家が全焼・中沢太郎さん:
「靴も靴下もズボンも上着も全部(もらった)」
火災から1週間。中沢さんは励ましの声や知人らからの衣類などの支援を受け背中を押されています。
自宅・実家が全焼・中沢太郎さん:
「1週間たって、くよくよしたり打ちひしがれている状況ではないなと。(被災当時からは)気持ちはだいぶ前に進んでいるのかなと」
今後、近くのアパートに移り住み、新たな生活を始める予定です。市も支援を検討していて見舞金の支給や、り災証明書の発行などを検討しています。
一方、出火原因はまだ特定できていません。現場からは鉄の缶に入ったたばこの吸い殻が見つかるなどしていて、消防は屋外から出火したとみてたき火やたばこの不始末、放火なども視野に調べています。
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