八剱神社周辺の小路を彩る「御神燈」。参拝する人を境内に誘い、祭りの雰囲気を盛り上げている
長野県諏訪地方の各地で御柱祭が行われる中、諏訪市小和田の八剱神社周辺では各世帯が家の前に燈籠や番傘を飾り、高島藩ゆかりの歴史ある街並みを色鮮やかに演出している。
新小路、湯小路、北小路、田宿では各区が趣向を凝らした燈籠で小路を彩り、夜には幻想的な雰囲気を醸している。このうち、田宿は10日、市松模様の屋根が付いた高さ4メートルの「飾り燈籠」を道路をまたぐように設置。各家庭の灯籠は祖父や曽祖父から受け継ぐものが多く「昭和25年寅年」と書かれた木枠も。今回は太陽光発電装置で自動点灯する燈籠がお目見えした。
田宿の燈籠は、赤色の紙で額縁を作り、前面に虎や大黒天、金魚、花などを描き、俳句などを添えるのが伝統。午後6時ごろになると、通りは燈籠に光をともす区民でにぎわい、下校途中の高校生が「きれいだね」などと語り合う光景が広がっていた。
御神燈は7年目に一度の御柱祭と遷座祭を奉祝するもので、ご神体を権殿から本殿に戻す10月2日の正遷座祭まで点灯するという。
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