長野放送
長野県内の乗り合いバスの利用者数は、ここ15年ほどの間に2割以上減っています。そこで路線バスへの関心・興味を高めてもらおうと、バスの運行会社が一風変わったツアーを企画しました。それは、降車ボタン押し放題ツアー。子どもたちが「連打」を楽しんでいました。
路線バスに乗り込んだ親子連れ。一風変わったツアーに出発です。
バスが動き出すと子どもたちは「降車ボタン」を連打。でも、この日だけは注意されません。こちらは、長野市の長電バスが開催した「ボタン押し放題ツアー」。
普段は降りる前、一度しか押せない「降車」を知らせるボタンを好きな時に好きなだけ押すことができます。
長電バス・小林修乗合バス課長:
「実際にバスに乗ったことのあるお子さんが非常に少ない。乗ってみて、興味が増してもらえれば」
バスに親しみを持ってもらおうと初めて企画され、27日は5組の親子が参加しました。
参加した子ども:
「1億回押しても、押し放題」
「たのしい」
母親:
「こんな機会はもうないと思ってきました」
「(乗るとボタンを)押したがりますね」
記者も「連打」してみました。
(記者リポート)
「普段はマナーの問題があるんですが、きょうは好きなだけ押せるのでなかなか新鮮です」
途中、立ち寄った営業所では、運転席で記念撮影したり、高速バスに設けられている運転手の仮眠スペースに入るなど普段、見られないところも見学しました。
およそ5時間にわたり、ボタンを押しに押した子どもたち。ツアー終了後には、降車ボタンのおもちゃもプレゼントされました。
参加した子ども:
「ボタン押せるバスに乗ったことなかったから、楽しかった」
好評につき、長電バスは2回目の開催も検討することにしています。
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