NBS長野放送
長野県飯綱町の牟礼駅前にある商店街にここ数年、古着店や写真スタジオなどの新規出店が相次いでいます。その理由と、新たな店のあるじたちも加わって、にぎやかさを増した夏祭りを取材しました。
【動画】“シャッター商店街”に新しい店が続々 3年ぶりの夏祭りも
牟礼駅前商店街の夏祭り 6日
射的に、金魚すくい。大勢の人が繰り出しています。今月6日に行われた牟礼駅前商店街の「夏祭り」です。
通りの屋台は商店街の店主たちが出したもの。その中には「初参加」の若い店主たちの姿がありました。ピザを販売したのは、2020年から古着店を営む宮本武義さん(37)です。
宮本武義さん
宮本商店FLAVOR・宮本武義さん:
「これだけ飯綱町に人がいて、催し物があれば人が来てくれるという環境なんだなとつくづく思う」
商店街ではここ数年、宮本さんのような新しい経営者の店が増えています。
普段の商店街
しなの鉄道北しなの線の牟礼駅から300メートルほど続く商店街。普段、人影はまばらです。
昭和50年代後半の商店街 提供:飯綱町役場
かつての商店街は50軒ほどの店が並び、買い物客でにぎわいました。しかし、マイカーの普及で地元で買い物をする人が減り、近年は人口減少もあってシャッターを下ろす店が目立つようになりました。
宮本商店FLAVOR
金物店だったこちらの建物も長く空き店舗でしたが、今はたくさんの服やキャラクターグッズ、小型のバイクが並んでいます。
宮本商店FLAVOR・宮本武義さん:
「1960年代のアメリカ海軍の『A2デッキジャケット』の初期型。個人的にミリタリーものの服やアイテムが好き」
店内の様子
冒頭で紹介した宮本さんが営む古着店「宮本商店FLAVOR」です。宮本さんは地元の出身で高校卒業後、上京してアパレルの仕事についていましたが、自分の店を持ちたいと30歳のころにUターン。商店街にも思い入れがありました。
宮本商店FLAVOR・宮本武義さん:
「自分のお店を開きたいというのが夢であり、ちょうどそうした時にこの商店街が、僕が小学生とか中学生の時に比べてだいぶさびれてしまった印象があって、僕がお店をやることで昔の活気まではいかなくても活気が戻ればいいなと」
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