長野放送
ちょっと変わった養殖場がオープンです。養殖しているのは、食用コオロギ。食糧問題の解決に今、世界的に注目されている「昆虫食」ですが、果たして、お味は?
鳴き声を響かせる「コオロギ」。実は、食用です。ここは長野県岡谷市の「クリケットファーム」が茅野市につくった養殖場。繁殖が早く養殖向きとされる「フタホシコオロギ」を8000匹ほど飼育し、年間1600万匹の生産を見込んでいます。
クリケットファーム・坪井大輔社長:
「(コオロギは)新しいタンパク源として非常に世界でも注目されていて、日本でも需要が増えているので、この茅野工場を準備してオープンさせました」
コオロギはタンパク質が豊富で、食糧危機の解決につながると期待されています。
クリケットファームでは去年から粉末を加工して菓子メーカーなどに卸していて、本格的な生産に乗り出しました。
養殖場では11日のオープンを記念して一般向けの見学会が行われ、親子連れなど30人ほどが訪れました。
参加した人:
「長野もイナゴとか食べるので(食べることは)さほど気にならない」
直売所では、コオロギの粉を使って商品化されたクッキーやチュロスを1つ300円余りで買うことができます。
工場見学した人には無料でクッキーが提供されます。
参加した人:
「おいしいです。(どんな味する?)バター」
クリケットファーム・坪井大輔さん:
「実際に食べる昆虫ってどのように養殖されていて、どのように食品となって食べるのかということを、この施設一つで体験できるようになっているので、食べてもらって何も違和感なくタンパク質が取れるということをわかってもらえれば、昆虫のイメージが変わると思う」
貴重な機会となりそうな見学は、14日までは無料で受け付けています。
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