タカトオコヒガンザクラが満開を迎えた高遠城址公園。レジャーシートを広げて憩う姿も多かった
高遠城址公園(長野県伊那市高遠町)のタカトオコヒガンザクラが1日、満開を迎えた。開花宣言から初の週末とも重なり、園内は県内外の観桜客で大にぎわいとなった。今年の「さくら祭り」は新型コロナウイルス感染対策を緩和したため、屋外ではマスクを外す人も見受けられた。満開期間は天候にもよるが1週間弱程度という。
今季は3月25日に開花し、記録の残る1983年以降では最速。ここ数日は温暖な気候が続いたことから満開に至ったとみられる。満開期間の後は桜吹雪も楽しめるという。
桜雲橋付近は青空を隠すように薄いピンク色の花が広がり、写真を撮る人たちに大人気。南口一帯や本丸なども好評だった。娘夫婦、初孫と訪れた名古屋市の60代女性は「満開のタイミングに来ることができて良かった。360度を包まれているみたい」と喜んでいた。
園内で開催中のさくら祭りは、ほぼ通常の形で実施。飲食の制限が緩和され、レジャーシートを広げた花見客の姿も多かった。木曽郡木曽町から家族と訪れた50代男性は、コロナ禍前によく同園を訪ねていたといい「以前よりもお客が来てると思う」と感想。飲食の自由化に「うれしい。ここで食べていかないともったいない」と話していた。
同園では桜の散り終わりか9日まで、夜間のライトアップや映像投影の演出を展開している。散り終わりまでは入園料(高校生以上500円、小中学生250円)が必要。
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