投網の試し取りで水揚げされたワカサギ
長野県の諏訪湖漁業協同組合は8日、盆前のワカサギの需要期に合わせ、投網による試し取りを午前5~6時の1時間に限り、解禁した。8人が網を打ち、16キロ弱を水揚げした。ワカサギの匹数、生育ともに順調という。
当歳魚の小公が体長6センチほど、1年を越えて生き残った大公は12センチほどだった。重量ベースだと小公が8割、大公が2割を占める。出漁者が少なく水揚げ量の比較はできないが、ふっくらとして脂が乗った魚体を確認した。
武居薫組合長(71)は「おととし以前の普通の状態に匹数、成長ともに戻っている。水質が良くなってプランクトンが常に発生し、餌があるため、順調に育っている」と手応えを語った。
今春の採卵数は前年の3倍近い3億5000万粒に回復したが、「5億粒くらいあれば」と武居組合長。ここ3年できていない全国の湖沼への出荷には10億粒が必要になるという。漁協は今後、来春の採卵事業を見据えながら、9月にも解禁される投網漁の在り方を理事会で検討する。
試し取りは11日にも行われる。
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