「諏訪湖まちじゅう芸術祭」をPRする関係者ら
諏訪湖周の美術館、博物館が連携したイベント「諏訪湖まちじゅう芸術祭2022」は10日に開幕する。25日までの期間中、諏訪、岡谷、下諏訪の3市町にある15施設を巡るスタンプラリーをはじめ、体験会、ギャラリートーク、コンサートなど多彩な催しを企画。入館料割り引きなどの特典もある。コロナ禍で観光業が打撃を受ける中、アートを切り口に長野県諏訪地域の魅力を県内外に発信する。
初日は午前10時からオープニングセレモニーを岡谷市の岡谷蚕糸博物館で開く。各施設では、開催中の企画展に合わせて学芸員によるギャラリートーク、展示品に関連するモチーフや素材を使ったワークショップ、オルゴールの音色と歌声を楽しめるコンサートなどを繰り広げる。
首都圏や3市町の観光施設、文化施設などおよそ30カ所にオリジナルパンフレットを設置。中面のスタンプラリー券を参加施設で提示すると、入館料割り引きや特典が受けられる。スタンプは3個以上集めて応募してもらい、抽選でミュージアムグッズをプレゼントする。
実行委員会によると、コロナ下で昨年は初の12月開催となったが、例年と比べて「閑散期の入館者数が増加し、連携イベントが呼び込みにつながった」と手応えを口にする。「観光客から地域住民まで、信州の文化、芸術にゆっくりと触れてほしい」としている。
このほか、諏訪市博物館と岡谷美術考古館では、特設ブースを撮影してインターネット交流サイト(SNS)に投稿する「星降る縄文インスタキャンペーンスタンプラリー」(県諏訪地域振興局主催)を開催中。両館は芸術祭に合わせての利用を呼び掛けている。
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