捕獲されたクマ
長野県須坂市でブタを襲った可能性のあるクマが3日、わなにかかっているのが見つかりました。4日、県や市が麻酔銃で眠らせたうえで山に返しました。
【動画】わなにかかったクマ
麻酔で眠らされたクマ。体長140センチ、体重85キロの雄です。豚舎のブタを襲った可能性があるとして3日、わなで捕らえられたクマです。クマが出たのは山あいの須坂市亀倉地区です。
(記者リポート)
「豚舎の壁には、クマの足跡とみられるものも残っています」
豚舎(長野県須坂市)
豚舎の持ち主の男性によりますと、7月20日から23日にかけ3匹のブタが相次いでいなくなりました。豚舎の近くにわなを仕掛けたところ、3日朝、クマ1頭がわなにかかった状態で見つかったということです。
クマがかかったわな
そして、4日午後、県のクマ対策員や市の職員が現場に…。
(記者リポート)
「いま、麻酔銃を持って、わなの方へと向かっていきます」
保護の観点から駆除はせず、麻酔銃で眠らせ山に返します。
(記者リポート)
「いま、麻酔銃が撃たれました」
麻酔銃を撃たれ…
そして…
(記者リポート)
「麻酔銃が撃たれてから10分程経過しました。クマがぐったりとした様子でわなから出てきました」
このクマがブタを襲った個体かどうかは分からないものの、市は何らかの関係はあるとみていて、耳に識別するためのタグも付けました。
豚舎の周辺(長野県須坂市)
豚舎の持ち主・市之宮一之さん:
「安心できない、まだ。(以前にも被害があって)まだ出てきているからと、わなやったんだから」
須坂市農林課・波岸康幸さん:
「人間のエサを与えないような管理が一番大事だと思う」
市は山にエサがなく、人里までおりてきてしまった可能性が高いとみています。
[/MARKOVE]