DIYイベントで壁を剥がす作業を体験する参加者
長野県辰野町や町内有志らで組織する辰野町移住定住促進協議会は7~8月にかけ、同町小横川集落で「若者向けDIY改修イベント」を行っている。会場は同町平出に昨年移住した大木洋さん(31)、朋子さん(30)夫婦が借りた戦後間もなくに建てられた一軒家。町内外からDIYに興味のある人たちが、改修の基礎を学んでいる。
施主の大木さん夫婦は、住みやすく仕事しやすい環境を求め、2年ほど前から東京と辰野の2拠点生活を開始。新型コロナウイルスの感染拡大もあり、昨年勤めていた会社を辞めて独立。辰野に生活の拠点を移したという。
改修する家は、小横川集落にある築約70年の2階建て瓦ぶき屋根の木造家屋。このほかに増築された2階建て木造家屋1棟、鉄骨2階建てのプレハブなどもある。
勉強会は7月29~31日、8月12~14日に実施。最初の3日間は、地元の大工の指導を受けながら施主の指示で作業をした。板を剥いだ床に断熱材を敷き詰めて再度新しい床板を張り直し、壁をぬらしてしっくいを剥がしていく作業を体験した。
飯田市から参加した女性は「いつか家を手に入れ、改修するイメージがわいた」。大木さん夫婦は「自分たちが暮らす家なので自分たちの手で直せば愛着もわく。イベントで地域とのつながりもできる」と話していた。
同協議会では「空き家を自分で改修すれば改修費用を抑えられる」と話している。12~14日のイベントの時間は午前10時~午後5時で、しっくい塗りなどの作業を体験する。参加無料で、事前申し込み不要。見学のみの参加も歓迎する。
問い合わせは町まちづくり政策課地方創生係(電話0266・41・1111、内線2228)へ。
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