お舟祭りに向けて翁と媼の人形を作る諏訪大社下社人形保存会の会員たち
8月1日に長野県下諏訪町で行われる諏訪大社下社の夏の遷座祭「お舟祭り」に向けて、地元住民の有志でつくる諏訪大社下社人形保存会(武田仁志会長)は24日、柴舟の曳行で掲げる翁と媼の人形を秋宮の駐車場で制作した。会員約20人が参加し、骨組みにわらを巻き付けて人形の基礎を作り、本番に備えた。
骨組みは、長さ2・5メートルのサルスベリの木2本と1メートルの棒を十文字に組んだもの。会員は100本ほど束ねたわらを骨組みに重ねながら、胴回り約65センチ、頭の周囲60センチ弱になるよう肉付けして麻ひもで固定。胴の長さが約90センチになるようにわらを切り、人型に整えた。
今回も昨年に続いて新型コロナウイルス感染症対策のため、柴舟は作らず、人形奉持者を中心に同会や原・本郷・境地区の御頭郷、柴舟奉製会の役員らが柴舟に見立てた行列を組む。武田会長(73)は「今年こそはいつも通りの祭りを期待していたので残念な気持ちもあるが、しっかりと奉仕し、祭りの伝統をつないでいきたい」と話した。
人形は8月1日の朝に面や着物などが取り付けられる。
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