セラーレコーズ(長野県岡谷市)
歴史のある蔵のユニークな再活用です。長野県岡谷市で、製糸業が盛んだった頃をしのばせる、かつての「まゆ蔵」がレコード店に生まれ変わりました。レトロな趣を生かした再活用です。
おしゃれな内装のレコード店。流れているのは店長・浜公氣さんのおすすめのジャスです。
こちらは今月7日にオープンした「セラーレコーズ」。その名の通り、店が入る3階建ての建物は、かつて蚕のまゆを保存していた「まゆ蔵」です。
明治から昭和初期にかけ、「糸都」と呼ばれた岡谷。日本の製糸業の中心地でした。
明治時代に建てられたとみられるまゆ蔵は、製糸業の衰退後、倉庫兼事務所となっていましたが、この程、地元で建設業を営む浜さんの父親が買い取りました。
セラーレコーズ・浜公氣店長:
「(父は)歴史的な建造物というのもあって絶対残したい、保存したいと」
建物は耐震補強などの工事を経て、ジャンルを問わず音楽が好きな浜さんのレコード店に生まれ変わりました。古い梁(はり)や柱がそのまま残されています。
佐久市から:
「広い空間なので落ち着いて見やすいですし、普通のレコードショップにはない雰囲気になっているので魅力的」
岡谷市から:
「地域の文化財みたいなものなんですかね。改装してレコード店をつくるっていう発想がすごいな」
浜さんは音楽好きが集まる交流の場にしたいと話しています。
セラーレコーズ・浜公氣店長:
「隣に貸しスタジオとかつくって提供したい。飲食店とか隣にできたら最高ですね。音楽の話を人とするのがすごく好きなので、交流しに来てください」
製糸業ゆかりの建物が次第に失われていく中、まゆ蔵が生まれ変わって次の世代に受け継がれようとしています。
(営業:午後1時~午後8時 定休日:火・水)
長野放送[/MARKOVE]