七夕の節句に合わせて行われた舞の奉納=八剱神社
長野県諏訪市小和田の八剱神社(宮坂清宮司)で6日、七夕の節句「乞巧奠(きっこうてん)」に合わせて、舞の奉納が行われた。全国各地の神社で和歌と舞を奉納するグループ「やまとおとめ」が中心となり、地域住民とともに「豊栄舞」などを披露。芸事が上達するように願いを込めて厳かに舞った。
宮坂宮司からしの笛を習う岡澤美奈子さん(54)=富士見町=が、3月に和歌を詠ずる披講の会で同グループ代表の伊藤久乃さん(55)=東京=と知り合ったのがきっかけ。日本の伝統文化である和歌に加え、巫女舞を体験してみたいとの思いもあって実現した。
拝殿では巫女装束に身を包んだ4人が登場。雅楽の音色に合わせて、扇や鈴を使う「浦安の舞」のほか、全員で花飾りを手にして「豊栄舞」を奉納した。
神楽殿では、七夕にちなんだ和歌1首の披講もあった。4人の傍らには、七夕と梶の葉について記された諏訪神社最古の縁起書「諏訪大明神画詞」の解説文も並び、参拝者が写真に収めていた。
伊藤さんは「神殿の奥まで声が響き、いい奉納になった」。岡澤さんは「めったにできない体験。すてきな機会を持てた」と話していた。
7日午後1時からは、和歌7首の披講を予定している。
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