稲虫祭りでササ竹の旗を掲げて歩く南真志野区の子どもたち
米の豊作を祈願しながら練り歩く習焼神社(長野県諏訪市南真志野)の「稲虫祭り(除蝗祭)」が3日朝、行われた。南真志野区の子どもや保護者ら約80人が参列。小雨の降る中、「稲虫お送りな、諏訪湖へお送りな」とはやし立てながら、ゆっくりと区内を回った。
コロナ禍で昨年と一昨年は本殿で神事のみ行ったため、3年ぶりに練り歩いた。神事では有賀寛典宮司が祝詞を上げ、大総代や区長らが玉串を奉納した。続いて、清浄を意味する白い衣装と鉢巻きを身に着けた子どもたちが神社を出発。太鼓や鐘を打ち鳴らしながらササ竹の旗を掲げ、田園地帯を行進した。
湖南小6年の児童(11)は「旗がすごく重かったけど、お米が元気に育ってくれるように大きな声を出した」と話した。有賀宮司は「中止が続くと祭りが廃れてしまうので、今年開催できて良かった。地区の豊作をお祈りしたい」と話した。
同神社によると、祭りは807(大同2)年の「古語拾遺」に記され、現在は全国的にも珍しいという。
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