「モバイル市役所」の車内に設けられた投票所で期日前投票を行う伊那弥生ケ丘高校の生徒
10日投開票の第26回参院選で、長野県の伊那市選挙管理委員会は1日、「モバイル市役所」を活用した移動式の期日前投票所を伊那弥生ケ丘高校(同市)の生徒玄関前に設けた。4月に行われた市長選と市議選で商業施設に初めて設置し、今回は高校に。期日前投票期間中、市内4校で行う。
モバイル市役所は、コミュニティーバス長谷循環バスの日中の空き時間を活用し、情報通信インフラを搭載した車両が地域に出向き、各種証明書の発行など市役所の窓口業務を行う仕組み。移動式の投票所は有権者の利便性を図り、若者を含めた投票率の向上につなげる狙いで実施している。今回は高校生に選挙を身近に感じてもらい、投票権を持っていない生徒にも投票意識を持ってもらおうと設置した。
車内には記載台や投票箱が置かれ、訪れた人は1人ずつ乗車。入場券と引き換えに2枚の投票用紙を受け取り、それぞれ意中の候補者名を書き込み投票箱に入れた。初めて投票したという生徒は「選挙に興味はあったので、緊張したけど投票できてうれしい」とし、「先のことまで考えている人を選んだ。自分の一票が日本のこれからを決めると思うと責任を感じる。これからも選挙に行きたい」と話した。
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