長野放送
長野県飯山市の千曲川で28日、地元の小学生たちがサケの稚魚を放流しました。子どもたちは「戻ってこい」と願いを込めました。
28日、子どもたちが千曲川に放流したのはサケの稚魚です。県や流域の市や村などでつくる協議会が2018年から始めた取り組みで、新型コロナのため子どもたちが参加するのは2年ぶり。飯山市、野沢温泉村、栄村の小学生およそ70人が5万匹を放流しました。
児童:
「大きくなったら戻ってきてほしい」
「サケが帰ってきたら食べたい」
日本海で成長したサケは4年ほどたった後に産卵のため故郷の川に戻ってくると言われています。
これまで遡上できる環境にあるかを把握するため、国が中心となり新潟・十日町市の宮中取水ダムと飯山市の西大滝ダムで「遡上調査」をしていました。
年ごとに遡上数に「ばらつき」はあるものの、遡上できる環境にあるとして、この調査は今年度で打ち切られることになりました。
ただ、小学生たちの稚魚の放流は続ける予定で、県などは「自分が放したサケがどうなったかを示した方がよい」として独自の調査を行う方針です。
県北信建設事務・所関克浩所長:
「放流をすることによって稚魚が戻ってきてもらえると、そういうものを体験してもらいたい」
西大滝ダムでの遡上の確認は2021年1匹、2022年2匹と少な目で、子どもたちはたくさん戻ってほしいと願いを込めていました。
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