御柱祭を感じる日帰りバスツアーで訪れる7カ所のうちの一つ「木落し公園」
長野県茅野市のちの観光まちづくり推進機構(DMO)は7年目に1度行われる諏訪大社御柱祭を感じてもらおうと、上社山出し、里曳きの曳行路をたどる日帰りバスツアーを開発した。地元に根付いた文化を肌で感じてもらう企画で宿泊施設と連携して観光客に紹介していく。
今回の御柱祭は4月に山出し、5月に里曳きが行われた。里曳きは人力によって曳行、建て御柱が行われ、多くの氏子が感染症対策を取りながら参加し、にぎわいを見せた。一方で感染拡大防止のため、諏訪圏域外からの来訪者や県外からの観光客には大祭の観覧を”遠慮”してもらった経緯がある。観光客らに御柱祭の魅力、夏から秋にかけて市内各地で行われる小宮の御柱祭への諏訪人の思いを伝えていく。
開発した商品は、上社山出し、里曳きの見どころ(難所)である御柱の出発地点の綱置場(茅野市、原村境)、穴山の大曲(同市玉川)、子之神(同)、木落し公園(同市宮川)、川越し地点(同)、前宮(同)、本宮(諏訪市中洲)の7カ所を巡るプラン。木やり名人に選ばれた経験があり、御柱祭に精通した地元ガイドがツアー参加者を案内する。昼食は古民家で地元住民がもてなし料理を振る舞う。7カ所を結ぶ曳行路はバスで移動する。旅行代金は1万2000円。催行日は7月12日から11月22日までに計10回。各回の募集人数は18人(最少催行人員は10人)だが、人気となれば増便も検討する。
今後、小宮の御柱祭に焦点を当てた企画も売り出す方針で、ちのDMOは「諏訪の御柱祭はまだまだ続いている。コロナ下で来られなかった人たちに御柱祭の文化とその魅力を感じてもらいたい」と話していた。
問い合わせは、ちの旅案内所(電話0266・73・8550)へ。
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