乾杯して完成したワインをPRする学生たち=14日、信州大学農学部
信州大学農学部(南箕輪村)は14日、学生が昨年秋の実習で収穫したリンゴとブドウを使った2種類のワインの販売を構内の生産物販売所で開始した。ふじを使った「濃厚リンゴワイン」と白ブドウの「ナイアガラワイン」で、学生たちは「豊かな香りやフルーティーな味わいを堪能して」と呼び掛けている。
植物資源科学と動物資源生命科学両コースの当時の2年生約80人が栽培に携わり、摘果や誘引など細かく手入れした。
リンゴは収穫時に天候に恵まれたこともあり、質量とも過去最高の出来栄え。ナイアガラも天候の影響を受けたが平年並みを確保し、伊那ワイン工房(伊那市)に醸造を委託してワインが完成した。
2020年から販売を始めたリンゴワインは、果汁を氷点下30度で一度凍らせ、解凍段階で濃縮した部分のみを厳選。果汁の甘みと香りが深く残るよう加工した。
14年産から醸造しているナイアガラワインも、甘いだけでなく飲み応えのあるしっかりとした味わいに仕上がっている。
栽培を手掛けた現在は植物資源科学コース3年の学生2人は「女性にも飲みやすい。農学部の果実で作ったここにしかない味を信州みやげとして楽しんでもらえたら」と話した。
リンゴワインは375ミリリットル入り2000円で、351本を用意。ナイアガラワインは720ミリリットル入り1500円で、618本を販売する。
販売所の営業時間は午前8時45分~午後5時で、土日祝日は休み。全国発送も受け付ける。問い合わせは農学部付属施設担当(電話0265・77・1318)へ。
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