運び込まれた野良猫
野良猫の過剰繁殖を防ぐ取り組みです。長野県下條村が獣医に依頼し、野良猫の「不妊・去勢手術」を行いました。村では鳴き声やふん尿が問題化していて、頭数を管理し共存していきたいとしています。
長野県下條村役場・14日
ケージに入れられた猫。
下條村役場に次々と運び込まれてきます。村民が捕獲した野良猫です。
野良猫を持ち込んだ人:
「会社の職場なんですが野良猫がいついて、子猫をいっぱい産んで困ってた」
村ではここ数年、野良猫のふん尿や鳴き声、また、田畑を荒らすなどの被害の相談が相次いでいました。
「不妊・去勢」の出張手術
頭数を管理しながら共存を目指したい考えですが、村内には動物病院がなく、今回、岐阜県の獣医に「不妊・去勢」の出張手術を依頼しました。
獣医の高橋さんは不妊・去勢手術を専門的に行っていて、飯田市などでも活動しています。
にじのはしスペイクリニック・高橋葵院長
にじのはしスペイクリニック・高橋葵院長:
「増えた猫によるふん尿被害、生活環境被害、人間社会への被害、そういったものが多い」
14日は村民が捕獲した10匹が手術を受けました。手術後は目印として耳の一部をV字にカットし元の環境に戻します。
人間と野良猫が共存できる社会へ。クリニックでは下條村以外でも出張手術を行っていきたいと話しています。
出張手術を行う車
にじのはしスペイクリニック・高橋葵院長:
「この車を使った出張手術を増やすことで、スピード感をもって各地に不妊去勢手術を普及させたい」
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