旧長野電鉄屋代線の松代駅舎
長野市松代町にある旧長野電鉄屋代線の松代駅舎で12日、100周年を祝うイベントが開かれました。
松代駅舎 百寿祭(12日)
地元住民(94):
「松代駅舎100周年記念、本当におめでとうございます。ヤッホー!」
12日、長野市松代町で開かれた「松代駅舎 百寿祭」。旧松代駅舎の建設100年を祝い地元住民の有志が企画しました。現在は使われていない駅舎ですが、この日はキッチンカーなども並び多くの住民でにぎわいました。
駅舎を多くの人が訪れた
地元の住民:
「高校の時に通学で屋代駅まで通学で使ってました。お世話になりました。100周年なんだってびっくりしましたけど、おめでたいですね」
実行委員会・青木恵委員長:
「松代は2019年の台風災害からずっと自粛モードが続いていたところで、子どもからお年寄りまで元気が出る何かみんなで催せる何かと思って企画しました」
2012年の松代駅
松代駅は長野電鉄の前身・河東鉄道の屋代-須坂間の開業に合わせて1922年(大正11)に建設。長年、生活や産業を大きく支えてきました。2012年の屋代線廃線で市が譲り受け、バスの待合所などとして利用されています。
ただ、現在、松代城跡一帯の周辺整備の道路改良に伴い、駅舎を取り壊すことも検討されています。市は「住民と話し合いながら決めていきたい」としています。
TOMOYA ARTSさんの原画
そうした中で開かれたイベント。地元の住民らは、今後も活用できないかとの思いもあります。
地元住民(94):
「電車の線路がなくなっても駅舎があるということが歴史なんです。この歴史は消すわけにはいかない」
駅舎を題材にした絵本を手がけた地元の画家・TOMOYA ARTS(トモヤアーツ)さん。この日は原画を駅舎に飾りました。
長野放送
松代出身の画家・TOMOYA ARTSさん:
「お盆の夜に松代駅に、なくなったはずの屋代線が復活して電車が戻ってきて、偉人が松代ツアーをするという話。中学校時代や小学校時代使っていたので思い入れのある駅です。町の一番の特徴というかここが出発地点だと思うので、できれば活用してほしいな」
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