県立高校の再編が検討されている
特集は、長野県の高校再編。少子化への対応や多様な「学びの場」整備に向け、長野県教育委員会は今年5月、県立高校の再編計画の3次案を公表しました。
旧第3通学区
長野市北部などの旧第3通学区では、長野東高校(全日制)に、周辺高校の定時制を統合し「スーパーフレックス校」を設けるとしています。実現すれば、北信地域では初めての多部制・単位制の高校となります。
旧第4通学区
長野市南部や千曲市などの旧第4通学区では更級農業、松代、屋代南を統合して総合技術新校とし、松代高校の普通科を残すとしています。
旧第7通学区
諏訪地域の旧第7通学区では、岡谷東と岡谷南、岡谷工業と諏訪実業、茅野と富士見をそれぞれ統合する案が示されています。
旧第11通学区
松本地域の旧第11通学区では、塩尻志学館と田川を統合して総合学科新校に、南安曇農業、穂高商業、旧第12通学区の池田工業の3校を統合して総合技術新校とする2つの案が示されました。
避けることのできない高校再編まであと8年。必要性は認識しつつも、「学びの場」がなくなる可能性があり、対象校の関係者や地域の思いは、やはり複雑です。旧第4通学区で取材しました。
■ 旧第4通学区の関係者は…
屋代南高校
千曲市の屋代駅前にある「屋代西沢書店」。社長の柳沢純さんは今、地域に浮上した高校再編の行方が気がかりです。
屋代西沢書店・柳沢純社長:
「113年続く学校なので、千曲市の地元に根付いている」
店に近い屋代南高校。今回、「再編計画」の対象となりました。
屋代西沢書店・柳沢純社長:
「少子化が進めば(再編対象に)なるってわかっているけど、教育は一番大事なものなので、生徒が減っても、今ある学校は存続しないといけないと思う」
旧第4通学区で示された再編計画は…
県教委高校再編推進室・宮澤直哉室長(5月24日):
「屋代南高校の扱いとしては、普通科と家庭科を総合技術新校に学校全体として統合する」
屋代南と更級農業、松代の3校を統合した総合技術新校と、松代高校普通科の2校に再編する内容です。総合技術新校の校舎はどこになるかは示されていません。[/MARKOVE]